整体院晴々 山形院 奥山です。
本日は「むくみ」についてお話します。
足がむくんだり、顔がむくんだりといった悩みを抱えている方は多いと思います。
自分のむくみは何が原因か知っていますか?
むくみに対して色々試している方もいらっしゃると思います。
本日はむくみについてお話します。
【むくみとは】
むくみ(浮腫:ふしゅ)とは、体内の水分バランスが崩れ、血管外(細胞と細胞の間の組織間液)に過剰な水分が溜まる状態を指します。皮膚の下に水分がたまって、腫れたように見えることが多いです。
【主な原因】
むくみは以下のような原因で起こります。
1. 生理的原因
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長時間の立ちっぱなし・座りっぱなし
→ 静脈の流れが滞り、水分が下肢に溜まりやすくなります。 -
塩分やアルコールの摂取過多
→ ナトリウムが水分を引き込むため、体に水が溜まります。 -
月経前や妊娠中のホルモン変動
→ プロゲステロンの影響で体内に水分が保持されやすくなります。
2. 病的原因
むくみが長く続いたり、全身に現れる場合は、以下の疾患が関係していることがあります。
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心不全:心臓のポンプ機能が低下すると、血液の戻りが悪くなり下肢に水分が溜まる。
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腎不全・ネフローゼ症候群:尿でたんぱく質が漏れると、血中の浸透圧が低下し、水分が血管外に移動。
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肝硬変:アルブミン(たんぱく質)が作れず、血中の浸透圧が低下。
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甲状腺機能低下症:粘液水腫と呼ばれる特殊なむくみを引き起こす。
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リンパ浮腫:がんの治療などでリンパ管が障害されることで起こる。
【症状】
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皮膚がぷよぷよして押すとへこむ(圧痕性浮腫)
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夕方になると足首やふくらはぎが重く感じる
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手や顔が朝に腫れたようになる
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靴や指輪がきつく感じる
【むくみの部位と特徴】
部位 | 特徴・関連疾患 |
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下肢(足) | 最も多い。立ち仕事・心不全・腎疾患 |
顔 | 朝に多い。腎疾患・アレルギー |
手 | 妊娠・更年期・ホルモンの変動 |
全身 | 重度の肝臓病・腎臓病・心不全 |
【検査と診断】
むくみの原因を特定するためには、以下のような検査が行われます。
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血液検査(腎機能・肝機能・甲状腺ホルモン・アルブミンなど)
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尿検査(たんぱく尿)
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心電図・心エコー(心臓機能)
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超音波(腎臓・肝臓・下肢静脈の状態)
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リンパ管造影(リンパ浮腫の評価)
【治療法】
● 原因が明確な場合
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心不全 → 利尿薬・心機能改善薬
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腎疾患 → 原因となる疾患の治療と食事療法
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甲状腺機能低下症 → ホルモン補充療法
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リンパ浮腫 → 圧迫療法(弾性ストッキング)、リンパマッサージ
● 生理的なむくみの場合
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塩分制限
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足を高くして休む
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運動やストレッチ
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睡眠・生活習慣の見直し
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弾性ソックスの使用
【放っておいていいむくみ/病院に行くべきむくみ】
● 放っておいてもよい場合
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一過性で、すぐに引くむくみ
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長時間の立ち仕事や外食後に一時的に現れるもの
● 医療機関の受診が必要な場合
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むくみが急にひどくなる
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息苦しさや体重増加を伴う
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尿が出にくい
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一方の足だけがむくみ、赤く熱をもっている(血栓の可能性)
ここでむくみを改善する方法の一つである食事についてご紹介します。
✅【1. 食生活の見直し】
● 塩分を控える(ナトリウム制限)
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塩分(ナトリウム)は体に水分をため込みます。
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1日の塩分摂取量は 6g未満 が目安。
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加工食品・カップ麺・惣菜などに注意。
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だし・酢・香辛料で風味を工夫すると塩分を抑えやすい。
● カリウムを多く含む食品を摂取
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カリウムはナトリウムの排出を促進します。
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食品例:バナナ、ほうれん草、アボカド、トマト、サツマイモ、納豆、昆布
※腎臓に疾患がある人は、カリウムの摂取制限が必要なこともあるので注意。
● 水分を適度にとる
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「むくむから水を控える」は逆効果なことも。
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体内の水分循環が良くなるよう、こまめに水分補給(1日1.5〜2L目安)
当院へいらっしゃる患者様の中にも、「むくむから水分を取らないようにしています」とおっしゃる方が何名かいらっしゃいました。
実は、生理的な浮腫みであれば逆効果のことが多いです!
むしろ水分を取った方が改善する可能性があります。
むくみは整体と関係ないようで大きく関係します。
姿勢をよくすると体の血液循環が改善します。するとむくみも改善しやすいんです!
痛みや痺れの他にむくみで悩んでいる方はぜひご相談ください。
また書きます