整体院晴々 山形院 奥山です
本日は「ブロック注射」についてお話します。
痛みや痺れが治まらず日常生活に多大な障害をきたした時、整形外科でブロック注射を打ったことがある方も多いでしょう。
動けなかったのにすぐ動けるようになった
3回くらい打ったら効き目があった
などお話を聞きます。中には「ブロック注射を打ったら治った」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
ブロック注射とは何なのか? そもそも打ったら治ることがあるのか?
本日はご紹介したいと思います。
ブロック注射とは、痛みの原因となる神経やその周囲に薬剤を注入して、痛みを和らげる治療法です。整形外科や麻酔科、ペインクリニックなどで広く使われており、神経ブロックとも呼ばれます。
■ 目的
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痛みの緩和
→ 神経の伝達を一時的に遮断し、痛みを感じなくする。 -
診断
→ どの神経や部位が原因かを特定するために行う(診断的ブロック)。 -
血流改善・炎症抑制
→ 筋肉の緊張を和らげ、患部の治癒を促す。
■ 注射される薬剤
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局所麻酔薬(リドカイン、メピバカインなど)
→ 神経の働きを一時的に止める。 -
ステロイド薬(ケナコルト、デカドロンなど)
→ 神経周囲の炎症を抑える。
■ 種類
種類 | 対象部位 | 主な用途 |
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神経根ブロック | 脊椎から出る神経根 | ヘルニア、脊柱管狭窄など |
硬膜外ブロック | 脊髄の硬膜外腔 | 腰痛、坐骨神経痛など |
星状神経節ブロック | 首の交感神経 | 頸肩部の痛み、自律神経失調など |
トリガーポイント注射 | 筋肉内の圧痛点 | 筋筋膜性疼痛症候群 |
仙骨ブロック | 仙骨裂孔から硬膜外腔へ | 骨盤・下肢の痛み |
■ 効果の持続時間
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局所麻酔薬:数時間〜1日程度
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ステロイドの効果:数日〜数週間持続することもある
繰り返し行うことで長期的な効果が得られる場合もあります。
■ 副作用・リスク
大きな副作用は少ないですが、以下のようなリスクがあります:
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注射部位の痛みや腫れ
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血圧低下・めまい
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感染(まれ)
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アレルギー反応
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ステロイドによる血糖値上昇(糖尿病患者)
■ 注意点
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効果には個人差があります。
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一時的な効果の場合もあるため、根本治療ではなく補助療法と考えるべきです。
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保険適用があるものが多いですが、回数制限がある場合も。
色々種類がありますが
どれも痛みを緩和する補助療法であるということなんです。
要するに
ブロック注射を打ったことで根本的に改善することはほとんどありません。
痛みが治まった方もいらっしゃると思いますが、根本が改善していないとまた痛みが襲ってきます。
即効性のある最強の痛み止めと考えましょう!
しっかりと痛みや痺れの原因を改善していくことが、長期的な良い体を手に入れるためには必要です。
お悩みの方はご相談ください。
また書きます