整体院晴々 山形院 奥山です
本日は整体のあるやり方について話をします。
皆さん整体といえば
「ゴリゴリ押す」「ボキボキする」といったイメージありませんか?
私もそういった印象がありましたし、学生時代に実際受けたこともあります。
当院はこういった施術を行いません。
なぜか?
根本的な改善に至らないからです!!
施術後は気持ちいいですがすぐに痛みが戻る方が殆どでしょう。
なぜ痛みが治りにくいのか。
本日は「ゴリゴリ押す」について少しお話します。
まず簡潔に
筋肉を強く押しすぎると「硬く」なります!!
筋肉でトラブルが起きていて痛みが出ている方は、筋肉が硬くなってしまっていることが多いです。
そもそも筋肉が硬くなってしまう原因を治すことが最優先であるはずですが、「ゴリゴリ押す」整体院では硬い筋肉をひたすらに押すところも多いです。
でも
実はその押した筋肉が硬くなってしまっているとしたらどうですか??
なぜ硬くなるのか 簡潔に紹介します。
今回話するのは「伸張反射」という体の反射についてです。
伸張反射(しんちょうはんしゃ、stretch reflex)は、筋肉が急に引き伸ばされたときに、その筋肉が反射的に収縮する生理的な反応です。これは身体を守るための重要な反射機構であり、姿勢の維持や運動の制御にも関与しています。
💡 筋肉が硬くなる理由と伸張反射の関係
伸張反射が過剰に働いたり、常に活性化されていたりすると、以下のように「筋肉が硬くなる(筋緊張の亢進)」状態になります。
① 過剰な防御反応
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体が「引き伸ばされたら危険」と誤認すると、筋紡錘が過敏になり、常に収縮させようとする。
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結果:筋肉が常に少し緊張しており「硬い」感じになる。
② 脳や脊髄の障害(例:脳卒中後の痙縮)
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脳や脊髄の抑制系がダメージを受けると、反射を抑えられず伸張反射が過剰に出現。
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これにより筋緊張が高くなり、意図せず筋が硬直する。
③ 柔軟性が低下している人にも起きやすい
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伸ばされるのに慣れていない筋肉では、筋紡錘がすぐに反応してしまい、収縮が起きやすい。
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ストレッチ時に「突っ張る」「弾かれる感じ」がある場合、それは伸張反射の働きによる可能性あり。
皆さんに注目していただきたいのが①の防御反応です。
要するに「ゴリゴリ押す」整体技術では相当な痛みを伴うため、体を守ろうと無意識に防御しようとします。その時に筋肉に力が入ります。それを繰り返してしまうと、防御反応が体に染みついてしまい、常に筋肉が硬くなってしまう ということなんです!
施術後は少し軽い感じがする
→これは指圧による血流循環が一時的に改善したことによる軽さと思います。筋肉自体が柔らかくなっているかどうかは怪しいです。そしてすぐ元の状態に戻りやすいです。
そういったことをするだけでは、痛みや痺れが根本から解決するはずがないんです。
もっと体のどこかにある痛みや痺れの原因を見つけ出し、改善していくことが大事です。
お悩みの方はいつでもご相談ください。
ではまた書きます