整体院晴々 山形院 奥山です
本日は「湿布」についてお話します。
整形外科など受診し湿布を処方されたことは誰もが経験あるでしょう。
高齢の方でどっさりと湿布を処方してもらって帰ってる姿を見かけます。
ところで湿布の効果って知ってますか?
先日ある方に「湿布ずっと貼ってるんだけど治らなくてよー」とお話を頂きました。
果たして湿布を貼るだけで治るのか??
湿布の正体を少し紹介します。
湿布(しっぷ)は、皮膚に直接貼ることで、痛みや炎症を緩和する外用薬の一種です。肩こり、腰痛、関節痛、筋肉痛、打撲、捻挫など、さまざまな痛みや炎症の症状に対して用いられます。以下に湿布の種類や効果、使い方、副作用などを詳しく解説します。
■ 湿布の主な種類
1. 冷湿布(冷感タイプ)
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特徴:メントールやカンフルなどの成分が含まれ、冷感を与えて炎症を抑える。
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用途:打撲、捻挫、急性の痛み(腫れて熱を持っている場合)に適している。
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目的:患部を冷やして炎症を軽減。
2. 温湿布(温感タイプ)
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特徴:唐辛子エキス(カプサイシン)などの成分で温感を与え、血行を促進。
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用途:慢性的な肩こりや腰痛、筋肉のこわばりに向いている。
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目的:血流を良くして筋肉の緊張をほぐす。
代表的な冷湿布と温湿布の紹介です。
多くは冷湿布を使っているかと思いますが・・・
あなたの痛みや痺れはこの湿布で治りそうですか??
冷湿布で言えば炎症を抑えてくれる効果がありますが、あなたの体は炎症が起きていますか??
実は湿布の効果を理解して正しく使っている方は意外と少ないんです。
本当に痛みや痺れを何とかしたい場合、湿布だけでは解決しないことが殆どです。
現在はこんな湿布もあります。
痛み止め成分が入っている湿布、「消炎鎮痛貼付剤(しょうえんちんつう てんぷざい)」と呼ばれ、**NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)**などの薬効成分が含まれています。これは、患部に直接作用し、炎症や痛みを和らげる目的で使われます。
以下では、代表的な成分ごとに詳しく解説します。
■ 痛み止め成分の種類と特徴
成分名 | 特徴・効果 | 商品例(市販) | 注意点 |
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インドメタシン | 鎮痛・抗炎症作用がある。効果は中程度。 | インドメタシンパップ、バンテリンコーワパップ | 比較的かぶれやすい。 |
ケトプロフェン | 鎮痛・抗炎症作用が非常に強い。長時間効果が続く。 | モーラステープ(処方薬)、セルタッチ | 光線過敏症のリスクが高い。貼った部位は日光厳禁。 |
ジクロフェナクナトリウム | ボルタレン成分。強力な鎮痛・抗炎症作用。 | ボルタレンEXテープ、フェイタスZα | 長期使用や広範囲使用で副作用に注意。 |
ロキソプロフェンナトリウム | ロキソニン成分。比較的新しく、胃腸への負担が少ない。 | ロキソニンSテープ、ロキソプロフェンテープ | 比較的副作用が少ないが、やや高価。 |
フェルビナク | 炎症と痛みを軽減するが、効果はやや穏やか。 | フェイタス、パテックスうすぴたシップ | 肌への刺激が少なく、扱いやすい。 |
■ 効能・効果
● 対象となる症状
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腰痛
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肩こりに伴う痛み
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筋肉痛・関節痛
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捻挫・打撲
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関節リウマチ(処方薬の場合)
これらの成分は、**痛みの原因物質「プロスタグランジン」**の生成を抑えることで、痛みと腫れを和らげます。
痛み止めが入っている湿布もあります。
これは上記にあるように痛みを「和らげる」効果があります。
痛みが無くなると・・・ 「治った!」と感じるかと思いますが
実際に痛みや痺れを「改善する」とは書いていませんね
つまり湿布を貼るだけで改善する痛みや痺れは本当に少ないんです。
痛みが取れたと感じることはありますが、一時的なものですぐにまた痛みます。
しっかりと痛みや痺れを改善したい方はぜひご相談ください
ではまた書きます