いきなり寝返りや起き上がりでめまいが生じることがあります。
症状が強いと吐き気や転倒する方もいらっしゃいます。
昨日まで何も調子悪くなかったのに・・・
脳系の病気が頭をよぎり急いで受診した なんてお話もよく聞きます。
その正体の多くは「良性頭位性めまい症」
耳石の移動によりめまいが生じてしまう病気です。
良性頭位性めまい症(正式名称:良性発作性頭位めまい症)は、めまいの中でも最も多いタイプで、特に中高年に多く見られます。
■ どんな病気か
頭の位置を変えたときに
👉「ぐるぐる回る回転性めまい」が数秒〜1分程度起こる病気です
例:
- 寝返りを打ったとき
- 起き上がるとき
- 上を向いたとき(洗濯物・天井を見るなど)
👉 じっとしていると治まるのが特徴
■ 原因(かなり重要)
耳の奥にある「内耳(バランスを取る器官)」の異常です。
キーワード👇
👉 耳石(じせき)
本来あるべき場所から外れた耳石が、
三半規管に入り込むことで発症します。
■ 症状の特徴
典型的な特徴はかなりハッキリしています
✔ めまい
- 回転性(ぐるぐる)
- 数秒〜1分程度でおさまる
- 特定の動きで誘発
✔ その他
- 吐き気(軽〜中程度)
- ふらつき
❌ 基本的に出ない
- 難聴
- 耳鳴り
- 手足のしびれ
- ろれつが回らない
👉 これらがある場合は別の病気を疑う(後述)
■ なりやすい人
- 40歳以上
- 女性(特に更年期以降)
- 骨粗しょう症がある人
- 長時間同じ姿勢(寝たきり・デスクワーク)
- 頭部打撲後
■ 診断
病院では以下で判断します
- 問診(症状の出方)
- 頭を動かす検査(誘発テスト)
- 例:ディックス・ホールパイクテスト
👉 特徴的な眼振(目の揺れ)で診断
■ 治療(ここがポイント)
実は薬よりも体操が重要です
① 耳石を戻す体操
👉 エプリー法(最も有名)
頭の位置を順番に変えて
👉 耳石を元の場所に戻す
→ 多くはこれで改善
② 薬
- めまい止め
- 吐き気止め
👉 あくまで「症状緩和」で、根本治療ではない
良性頭位性めまい症は再発率が50%と言われています。
とても再発率が高いんです!
自然に時間経過で良くなっていく方も多いですが、数週間かかったりします。
数週間もめまいが起きるのは日常生活で支障きたしますよね・・・
そこで上記にもありますエプリー法
これを実施できるとあっという間に良くなる方も多いんです!
■ エプリー法とは
👉 頭の向きと体の向きを順番に変えて
👉 三半規管に入った耳石を元の場所へ戻す方法
■ 前提(ここ重要)
まず確認👇
👉 どちら側が悪いか(右 or 左)
- 右に寝たときにめまい → 右が原因
- 左に寝たときにめまい → 左が原因
※分からない場合は無理せず医療機関で確認
■ やり方(右側が原因の場合)
※左の場合は左右逆で行います
① 座る
ベッドに座り、足を伸ばす
👉 頭を「右に45度」向ける
② 仰向けになる
そのまま一気に仰向けへ
👉 頭は少し後ろに反らす(枕を使うと楽)
👉 右45度のままキープ
⏱ 30秒〜1分
(めまいが出ても止まるまで待つ)
③ 左に90度回す
頭をゆっくり左へ回す(合計左45度の位置)
⏱ 30秒〜1分
④ さらに左に回転+横向き
体ごと左に向く(横向き)
👉 顔は下向き(床を見る)
⏱ 30秒〜1分
⑤ ゆっくり起きる
そのままゆっくり座る
*首を前に少し倒して30秒〜1分
注意点は
・角度が甘いと効果が出ない
・実施中はめまいが強く起きやすい
実施した後はなるべく動きましょう!
耳石が元の位置に戻れば症状は劇的に改善します!







